2006年06月06日

「スターウォーズ特別篇」(1997年6月14日(土))

 日比谷スカラ座で「スターウォーズ特別篇」(no.4)を観る。

 かつての作品にフィルム処理・音声処理・CGの挿入などの手を加えて再編集したものがこの特別篇である。

 実はこのシリーズは一作も観ていないので一度は観ておこうと思っていた。正直言って退屈な映画だ。チープなストーリーが逆にこの種のスペースオペラの魅力であるのは分かるけれども、それならあれ程の金をかけて作る必要もなかったような気がする。

カチンコ
 チープなストーリーというのはちょっと説明がいるかもしれない。そもそもルーカスは、後年クイーンのメインテーマで有名になるあの「フラッシュゴードン」を撮りたかったらしい。権利問題で果たせなかったルーカスは自前でスペースオペラを書き、自分で監督をすることを決意する。その結果が「フラッシュゴードン」のようなパルプフィクションさながらのB級テイストをとことん払拭したSFX映画になった。

 確かに最新のテクノロジーによるSFX映画としては成功したが、それに釣り合うドラマ作りには失敗している。このシリーズの特徴として、必ずSFXを駆使したスペースアクションの場面と、どこか地上で繰り広げられる主人公たちの肉弾戦の場面がクライマックスで交錯するのだが、両者の映画全体としての統一感がなく別々の映画を交互に見せられている感じがする。壮大なサーガでありながら主人公たちが生きる世界はひどく平板で立体的な厚みがない。

 そもそもがB級テイストを生かしたスペースオペラであれば、この平板な世界観を逆に面白さへと転化できただろう。その意味で最新のテクノロジーを映画に導入した結果、人間ドラマの演出不足が際だつという皮肉な結果となったのだ。

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posted by アスラン at 01:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 大いなる遡行(1997年進行中) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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