ジョン・トラボルト扮する天使マイケル(使徒のミカエルのこと)が、田舎町のモーテルを経営する老婆のもとに居候している。それを都会の新聞社が聞きつけて都会につれてこようとする。
どうみても天使に見えない見栄えの悪いおかしな天使マイケルをトラボルタが好演。町のバーで踊り出すシーンはトラボルタの面目躍如。
当時の日記ではあまりにあっさりと書いているので補足しよう。この映画の見どころは二つある。
ひげ面で髪はボサボサ。体も締まってないで見てくれもホームレス同然の男が田舎町の老婆のところに居座る。しかもこの男ひょうひょうとして意外と図々しい。ある意味老婆の人の良さにつけ込んでいるとも言える。それが実は天使であり、文字通り天界から落ちてきた堕天使が引き起こすハートウォーミングな騒動という取り合わせがなかなか楽しいのだ。
もう一つの見どころは、堕天使ミカエル(地上ではマイケル)を演じているのがジョン・トラボルタであること。この時期のトラボルタは、「サタデー・ナイト・フィーバー」で見せたやせぎすで精悍な若者のイメージは見る影もなく、酒太りのオヤジになろうとしていた。その後悪役やら脇役やらなんでもこなすバイプレーヤーに成長するのだが、この頃が俳優にとっての一番の危機だったかもしれない。
しかし当の本人はこの映画で見る限り、過去で食いつなぐ俳優には見えなかった。でぶっちょになった自分を恥じてもいないで今を愉しんでいるように見えた。それが町のバーで自分に好意を寄せている女性と踊るシーンでの、重そうな体で軽々とステップを踏むシーンにとてもよくあらわれているのだ。



