2005年05月18日

1999年8月21日(土) 「クジャク」「アムス・シベリア」

 渋谷のシネ・アミューズで「クジャク」(no.96)を観る。

 ウォン・カーウァイの作品の撮影監督として一躍有名になったクリストファー・ドイルのプライベート・フィルムとも言える作品。
 浅野忠信扮する主人公は、子供の頃の海や田舎の道や様々なイメージを記憶してしまう能力をもっている。やがて記憶容量を越えてしまい、記憶から逃れるために香港のゲイバーに流れ着く。そこで様々な奇妙な人々と心を通わすことになる。

 その映像イメージは、文字通り記憶のコラージュであり、心象風景とも言えるものだが、きわめて作者ドイルの私小説めいたプライベートな感覚が反映されたもので、どうも僕の肌には合わない。映画という枠では語りにくい作品だ。

 さらに昼食後、シネ・アミューズでもう一本の作品「アムス・シベリア」(no.95)を観る。

 原題を直訳すると「アムステルダムからシベリアまで」だ。アムステルダムでは何しろ売春やドラッグが違法ではないお国柄なのでアバンチュールを求めて若者が多数観光に訪れる。

 そこで女の子をひっかけて物にしては金を盗んで逃げる男二人組が主人公。こいつらは最低のやつでパスポートから写真をはがしてパスポートはまっぷたつにして逃げる。単に面白いからやっているのだ。そんな彼らがひっかけたシベリア生まれの女の子に一人が惚れてしまってから二人の関係がおかしくなる。女は逆に二人を出し抜こうとしていたのだ。

 最低の男たちが一風変わった女の子に翻弄されていくストーリ展開が面白い。
posted by アスラン at 20:27| Comment(4) | TrackBack(0) | 大いなる遡行(1999年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
クリストファー・ドイルは好きな撮影監督の1人です。
Posted by いぶくろ at 2005年05月22日 01:48
いぶくろさん、コメントありがとうございます。

ドイルの撮影監督の力量は確かなものだと思います。
彼が取らなかったらウォン・カーワァイの作品のほとんどがあれほど魅力的になっていたかどうか。
「欲望の翼」の魅惑的な映像なぞ今も心に焼き付いています。
Posted by アスラン at 2005年05月22日 05:11
コメント、ありがとうございました。
ウォン・カーワァイの映画は撮影と編集に特徴がありますね。
脚本は自ら書いていますが、あのモノローグが苦手です。
字幕で読んでいると笑ってしまうところもあります。
美術、衣装、編集を手掛けるウィリアム・チャンも才能がありますね。
Posted by いぶくろ at 2005年05月22日 14:00
エリック・ロメールは見る機会が無くて未見です。
ネストール・アルメンドロス監督作品も未見です。
機会があれば見てみたいです。
Posted by いぶくろ at 2005年05月22日 16:04
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。