2005年06月29日

僕が選んだ1999年ベストテン+お気に入り10本

 ベスト20じゃないのか?と言われる前に、ベストとお気に入りの違いの説明をしておこう。

 誰が考えても見事な映画だと思える10本をベストテンとした。もし異論があるとしても説得するだけの自信が僕にはある。それでも異論があるとしても耳を貸さない頑なさが僕にはある。

 お気に入りの10本はベストテンを選ぶときの気負いはない。もし異論があるとしても甘んじて受け入れる寛容さが僕にはある。でもお気に入りなんだもん、しょうがないでしょと駄々をこねる甘えが僕にはある。

1.永遠と一日(テオ・アンゲロプロス)

 もちろんアンゲロプロスのマイベストは「こうのとりたちずさんで」だが、こういうノスタルジックなのもいいのではないか?ブルーノ・ガンツがいい味出してるし。

2.シックス・センス(M・ナイト・シャマラン)

 ホント第一作がメガヒットという作家は足かせになってしまってかわいそうだ。

3.逮捕しちゃうぞtheMOVIE(西村純二)

 テレビアニメは続編作らないだろうか?下手な刑事物よりよっぽど人物が立っている。

4.八月のクリスマス(ホ・ジノ)

 ホ・ジノ監督は佳作なの?「春の日は過ぎゆく」以降、音沙汰がないのだけれど。いまやカーウァイ同様、無条件で次作が見たい監督。

5.レッド・バイオリン(フランソワ・ジラール)

 なんでこの作品、見てる人が少ないのかなぁ。ストーリーの見応えで評価したらダントツでNo.1の作品なんだけど。

6.恋に落ちたシェークスピア(ジョン・マッデン)

 アカデミー賞とっちゃったら別に言う事なし。みんな見てるし、みんな知ってるし。つまらん。

7.たどんとちくわ(市川準)

 さて説得できる自信ありなんておおぼらふいたけど、何故「大阪物語」でなく、こっちなんだと言われるだろうなぁ。それこそ僕の好きずきだろ。でも正直それまでの市川準作品ってなんかつまらなかった。独自の手法と言いつつ何かに似てる、物まね。「東京兄妹」なんて小津に似せた駄作だったし。でもこの作品はなんかもう緻密とかそんな計算じゃなくて書き殴ったって感じ。勢いがあって見てて胸がすく。

8.イフ・オンリー(マリア・リポル)

 タイムスリップものとしては秀逸のアイディアと演出。それとユーモア。ユーモアがないと「スライディング・ドア」みたいにアイディアだけの駄作になってしまう。

9.ラン・ローラ・ラン(トム・ティクヴァ)

 ミニシアター系としてのすべてを満たしてる。なんでもありの精神。アニメも取り入れちゃう。しかもアイディアに飛んで、いろいろなシーケンスを組み込んで見る者をただただ楽しませてくれる。

10.ワン・ナイト・スタンド(マイク・フィギス)


 今やアクション映画の雄であるウェズリー・スナイプスを評価する向きには、この映画は何?って事になるかもしれないが、「追跡者」同様、ストイックなのにどこか愛嬌のある彼本来の人間味が出てる。

さてお気に入りの10本。

マーサ・ミーツ・ボーイズ(ニック・ハム)

モニカ・ポッターが可愛い。とにかくキュート。それとジョセフ・ファインズの3枚目ぶりは「恋に落ちたシェークスピア」の比ではない。僕が審査員ならこっちを推すね。

マトリックス(ウォシャウスキー兄弟)

 これもいまさら言う事ない。あっ、一言だけ。「マトリックス」はパート1で終わっているね。

バッファロー'66(ヴィンセント・ギャロ)

ヴィンセント・ギャロ自身変なキャラだったが、相手役のクリスティーナ・リッチが輪をかけて変なキャラ全開だった。ポチャポチャになってたし。この前の「アイス・ストーム」から太めだったから、「ブリジット・ジョーンズ」みたいに役のために体重を増やしたという訳でもなさそうなんだけど。
 
クンドゥン(マーティン・スコセッシ)

これもいい映画だったのだけど、どうして知られてないのかなぁ。

マイ・ネーム・イズ・ジョ(ケン・ローチ)

ジョー役の人がそう歳を取ってないのに老けてみえる。アルコール依存症のなせる残酷さみたいな感じがよく出ていた。

オープン・ユア・アイズ(アレハンドロ・アメナーバル)

「アザーズ」のひたひたと忍び寄る恐怖+悪夢が繰り返す怖さ。もうただただ唖然とした。ホントは怖いもの好きならベスト10の上位に入れてもいいくらいだ。

交渉人(F・ゲイリー・グレイ)

今となってはちょっとラストの真犯人捜しはあっさりしすぎているような気もするが、やはり交渉人という職務が名優・サミュエル・ジャクソンとケビン・スペイシーの二人の緊張感溢れるやりとりで描かれていて面白かった。

大阪物語(市川準)

 市川準が池脇千鶴を大事に大事に育ててきて、花開いた作品。かつてのアイドル歌手・沢田研二がおじさんになってるのを実感できる作品でもある。もちろんダメダメなおじさんらしさをさらっと演じてしまえるのが彼の凄さである。

シン・レッド・ライン(テレンス・マリック)

テレンス・マリックは、ある意味美しい映像に見せられた監督と言える。詩情は豊かだが、それ以上の人間ドラマには手際を発揮できていない。ならば「天国の日々」同様ネストール・アルメンドロスが撮影監督を務めていたなら、もっと映像は美しさを極めていたのではないか?

I want you(マイケル・ウィンターボトム)


「ハムナプトラ」でブレイクする前のレイチェル・ワイズが美しく怪しい魅力をもつヒロインを演じていた。そういえば「スカートの翼ひろげて」もそうだ。レイチェル・ワイズのまさに旬の一年だった。
posted by アスラン at 01:10| Comment(2) | TrackBack(0) | 大いなる遡行(1999年) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして
こういう企画好きです

その年の私のベスト10はこんな感じでした。
私の場合、ベストとお気に入りに大した違いはないです。ただし邦画と洋画は分けて考えます(別にそれも信念じゃなくて、一緒にすると邦画が少なくなってかわいそうだから。ただしこの年は邦画の方が面白かった・・・)

洋 画
1 シン・レッド・ライン
2 アイズ・ワイド・シャット
3 恋におちたシェイクスピア
4 かさぶた
5 宗家の三姉妹
6 ファイトクラブ
7 運動靴と赤い金魚
8 ペイバック
9 RONIN
10 ソルジャー

邦 画
1 大阪物語
2 がんばっていきまっしょい
3 金融腐食列島 呪縛
4 39 刑法第39条
5 ガメラ3 邪神覚醒
6 秘密
7 ワンダフル・ライフ
8 菊次郎の夏
9 たどんとちくわ
10 落下する夕方

他の年の私的ランキングは↓
http://www.k2.dion.ne.jp/~yunfat/ranking_new.htm
Posted by しん at 2005年06月29日 20:33
しんさん、コメントありがとう。

たぶん1998年に僕が見ている映画が何本が入ってるので、今後の「遡行」を見ていただきたいのですが、
 ファイトクラブ
 がんばっていきまっしょい
は僕も好きです。特に「がんばって…」はいいですよね。たぶん僕なら邦画の一位でしょう。
上記でもみてないのは「かさぶた」ぐらいかな。
Posted by アスラン(今後もこちらでよろしく) at 2005年07月05日 02:23
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/4695489
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。