2009年09月04日

ロケハン(2009/9/4)

 武蔵小杉駅近くのタワービルにて。

 タワービルの頭上に、雲間から怪しげに月が顔を出していた。ホラー映画か、タワービルを舞台にしたミステリーの導入部には最適だ…。

月とタワービル20090903-01.jpg
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2009年08月16日

アルセウス超克の時空へ(2009年7月23日 (木))

 ポケモンは、ずいぶん息子につきあってテレビで見てきた。過去の映画もレンタルして観た。特に「ポケモンレンジャーと蒼海の王子 マナフィ」は、映画「アビス」を思わせるような深海の遺跡で繰り広げられる冒険に見ごたえがあった。また「ミュウと波導の勇者 ルカリオ」では、主人であるアーロンに裏切られたルカリオが現代に甦る話だが、先は読めているとは言え、時を超えた物語がこれまたよく出来ていた。

 ただし、ポケモンのターゲットが息子のような就学前の幼児から小学生のかなりの学齢まで幅広く対応しているからか、いわゆる「神々の戦い三部作」と言われている一連の作品は、息子には難しく最初は不評だった。ダークライに至ってはホラーめいた存在に息子は今でも見たがらない。親の僕にしても、「神々の戦い」のかなりハードなストーリー展開はいまだによくわかっていない。今回のように、その三部作を踏まえた上で、世界観が持ち越しになっているから、息子だけでなく僕もチンプンカンプン状態だ。

 今回、おそらく「神々の戦い三部作」の世界に、アルセウスの世界が重畳して壮大な連作が完結する事になるのだろう。冒頭からディアルガが、パルキアが、ギラティナが惜しげもなく姿を現し、互いの存在を賭けて争う。「三部作」をじっくり見てきていないので、三匹の反目関係がよく見えていない。息子の方が「反転世界」などと言う用語が口から飛び出すのだから、僕より理解しているのかもしれない。そうこうするうちに、新たなポケモン・アルセウスが登場するが、これが神と呼ばれし3匹のポケモンが赤子にみえるほどに、すべての力を無力化する究極の防御力と攻撃力とを持ち合わせて、人類に向けて天誅を食らわせようとする。

 それは、かつて人間に手を貸して手痛いしっぺ返しをうけ、傷ついた挙げ句に長い眠りについたという因縁があったからだ。アルセウスは、自らが持つ13の力のうちの5つから〈命の宝玉〉を作りだし、信頼した人間ダモンに貸し与えた。ダモンの裏切りにより奪い取られた宝玉をアルセウスに返さない限り、人類の未来はない。パルキアの時を超える力によって、過去へとタイムスリップしたサトシたちは、失われた過去を修復するために活躍する。

 実は、このストーリー展開は、毎度のおなじみの段取りと言える。ちょうど「ルカリオ」の映画と似ている。というよりは、似ていなければ低年齢の幼児たちにも楽しんでもらえる内容にできないという制約があるのだろう。ただし、その類似に対して「またか」と言わせないように、十分なほどに観客の興味をあおってくれる。前半で息子が少々退屈になってしまったのは、学齢の高い子のみならず僕ら大人でさえも楽しめるストーリーに監督がこだわったからだろう。つまり、〈子ども向け〉というジャンルにとらわれないエンターテイメントを目指すスタッフの心意気のあらわれと言っていいかもしれない。

 残り30分のシーンは、親子そろって息をもつけないほどのドラマを見せてくれた。そして、完結編にふさわしく、オールスターキャストがエンディングテーマにあわせて姿を見せるのは感動的だ。テーマ曲にどこか懐かしい歌謡曲のテイストがする歌が流れる。だが、この独特のミニマルミュージックのリズムは誰のアレンジだろう?喉から突いて出そうなほど、聞き覚えがある。エンドクレジットに詞・松本隆、曲・細野春臣と出ていて合点がいった。そうか!松田聖子「ピンクのモーツァルト」のリフレイン部分の記憶とシンクロしたんだ。ボーカルは中川翔子。今回もベストの三位一体だ。
posted by アスラン at 02:48| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画(2000年〜現在) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月11日

大原麗子亡くなる

 すごく寂しい。そんな死だった。まだ62歳なのに、名前の通りに麗しい女性がひっそりと誰にも知られる事なく病死した。あんなに有名な女優さんなのにと、彼女を知る人ならみんなそう思うだろうが、「あんなに有名な女優さんだった」のだ。芸能活動を病気治療のために休止している。Wikiを見ると「日本の元女優」と書かれていて、ショックだった。女優は死ぬまで女優だと思っていたからだ。

雑居時代(NTV,1973年)
獄門島(東宝,1977年) 鬼頭早苗
くれない族の反乱(TBS,1984年)
春日局(NHK,1989年) 春日局


 彼女の作品を振り返ると、思った以上に代表作というのが少ない。あれほど人気の大女優ではあったが、ワイドショーや新聞に取り上げられるのは、サントリーの「少し愛して 長〜く愛して」のコピーが有名なウィスキーのCMか、マドンナとして助演した「寅次郎シリーズ」の出演作というところに落ち着く。

 僕個人の記憶をたどってリストアップしてみた。なんと言っても「雑居時代」だ。70年代のホームドラマになくてはならない存在だった石立鉄男が、あの大ヒット作「パパと呼ばないで」に引き続いて出演した作品だ。しがないフリーカメラマンの石立が、ひょんなことから女性4姉妹と同居する事になる。前作で親子になった杉田かおるも末っ子として登場していた。

 大原は次女で、もっとも石立と対立し、そしてもっとも互いを意識するという役どころだった。そのマンガのようなワクワクさせる展開に、小学生だった僕は当然ながらドキドキしながら毎回楽しみに見ていた。思えば最初のあこがれの人だったのかもしれない。

 石坂浩二が金田一耕助を演じたシリーズの三作め。獄門島という瀬戸内の孤島から一歩も出たことがなく、本鬼頭という旧家の因襲にしばられて生きる悲しい女性・早苗を演じた。「(ここから)連れ出してください」とすがる彼女に、金田一が動揺するという、本シリーズ屈指の名シーンが描かれた。

 そして80年代。「金曜日の妻たちへ」シリーズで一世を風靡したTBSのドラマ枠で放映されたのが、大原麗子扮する主婦が田村正和扮する店長(マネージャー)が仕切るデパ地下の店舗でパートタイムの仕事につくという設定だった。「くれない」というのは色の事ではなく、「〜してくれない」と子供のような駄々をこねる主婦が多くなったという世相を反映したドラマだったようだ。

 そして彼女のおそらく女優としてのキャリアのピークがNHK大河ドラマ「春日局」だ。まだ親元にいて日曜の夕食後のひとときを父母と一緒になって見ていた時期だ。大河ドラマの主人公は男のものと決まっていたのを、堂々と女性ひとりが主人公になった最初の作品ではなかっただろうか。今の「篤姫」の宮崎あおいがそうだったように、とっても新鮮で、気丈で可憐な女性像がとっても魅力的だった。

 数ある難病のなかで、僕もよく知らなかったギラン・バレー病に若くして発症し、克服する事なく62歳という若さで旅立った。本当に残念だ。
posted by アスラン at 13:00| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月04日

ウォレスとグルミット・ベーカリー街の悪夢

 JR立川駅のエキナカ、エキュート立川では今ウォレスとグルミットの新作「ベーカリー街の悪夢」の新作キャンペーンをやっている。だからエキナカを突っ切る改札を目指すと、新作のポスターが目に入ってくる。

 この新作映画にちなんだ期間限定品もそれぞれのお菓子屋で売られてるので、立て看に「ウォレスとグルミット」の名前をあちこちで見かける。ホテルメッツ入り口脇のベーカリーでは「グルミットの足跡」というパンを売っている。どんな形なのか興味があるが、まだ見てない。

 新作映画公開を記念して、エキュート立川前の特設コーナーを作って、グルミットのどでかいぬいぐるみが飾られた。息子は喜んで興奮した。息子はグルミットをよく知らない。でも教育テレビで放映していた「ひつじのショーン」は大好きでよく見てたから、あそこにでている牧羊犬ににているとでも思ったのかもしれない。一緒に納めた写真をとってやった。ちなみに今はぬいぐるみは置かれてない。ひょっとしたら3階のどこかに展示されているかもしれない。

 ところで、久々のシリーズ作品だが、テレビで放映された予告編を見る限り、連続殺人事件を思わせるようにちょっと怖いハナシだ。4歳の息子を連れていって面白がれるか疑わしいが、そもそもこのシリーズは大人が見ておもしろいアニメでもある。映画館ではおそらく見られないだろうけれど、いずれレンタルされたらみたいね。ツンカン!
ウォレスとグルミット20090718-01.JPG
posted by アスラン at 19:19| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | ツンカン!(あっ、あれ観たい) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年08月03日

エヴァの第25話、第26話を、今見ると…。

 先日の土曜日だったか、ようやくテレビシリーズの「エヴァンゲリオン」の一挙放映が終了した。たまたま、深夜まで起きていたので最終日の3本を全部見てしまった。「最後のシ者」の渚カヲルとシンジとの運命的な出会いのシーンが飛び込んできて、その後使徒侵入を示す警告音とともにベートーベンの第9が流れ出す圧倒的な演出が、このシリーズ最高潮の演出であることは、テレビシリーズを通して見たものにとっては周知の事実であろう。そして、その後の第25話と第26話(最終話)が、とんでもない物議を醸したというのも、エヴァファンなら知らぬ人はいない。

 だからこそ、「今回初めて(このテレビシリーズを)見てきた方は、これから大変な事になる」などと、いかにも楽しげにキャイーンの天野が第25話前のナビゲーターとして説明するのに、僕自身も笑いながら「そりゃそうだな」と人ごとのように楽しんでしまった。それくらい、もう僕らにとってエヴァブームは懐かしさを伴って余りある思い出となってしまった。今回、通して見てきて思ったのは、アスカ・ラングレーの「あんたっ、バカ〜」というフレーズが妙にパロディーを見てるかのように感じられる事だ。つまりそれぐらい僕らは「新世紀エヴァンゲリオン」を消費し尽くしてきたということになる。

 そうなるとおかしなもので、あの当時、僕自身も会社の友人から教えてもらって、ようやくすでに終わっていた本放送から春休みだか夏休みになってからの一挙再放送を、訳も分からず熱狂的に見まくった上に、第24話で気持ちが大盛り上がりして、さてあと2話でどんな結末が待ち受けているのか、ワクワクして見たにも関わらず、言わば急に前衛映画の「ガマン比べ」が始まったかのようなラスト2話の落とし方に、呆然としてしまった。さすがに怒りはしなかったが、さてこれで誰一人として「エヴァ」を完結する事ができなかったが故に、永遠に「一つの事件」として心にとどまり続けたことは確かだった。

 その後に、映画館で「もうひとつの第25話、第26話」が作られる事になり、そこに群がり集まった「エヴァを完結することのできなかった人々」は、ふたたび別バージョンのエンディングにも「完結」が訪れないとしって、今度は呆然ではなく呆れてしまった事も、すでに過去の出来事になった。

 そして、新たな「エヴァンゲリヲン」が誕生する事になり、それはそれで僕は楽しみにしているわけだが、今回のテレビシリーズ一挙放映が第2作「破」の公開を記念して地上波に初登場した第一作「序」に合わせて、旧ファンと新たなファンに向けて企画されたわけだから、「序」を見る前にぜひとももう一度見ておこうと、頑張ってきた。

 それも、先回りして第25話、第26話を見て驚いた事に、いまや相当に物議を醸したはずのラスト2話を今見ると、まったくいらだたしくないし、いやもう、これはこれで充分に完成度が高いのではないかと思うくらいに違和感がないのだ。これにはちょっと意外な思いがした。実は、これに先駆けるように「パチンコCRエヴァンゲリオン」の究極の確変画面では、あの最終話の「おめでとう」の呼びかけ画面が登場するらしいのだ。そして、それがなんとも心地よいのは何故かと言うと、もう僕らの中では十分に過去のテレビドラマが消費尽くされ、すべてがいつのまにか「完結」していたからに他ならない。

 そして、ようやく僕は「エヴァンゲリヲン・序」のスタートラインに立つ。
posted by アスラン at 19:40| 東京 ☀| Comment(1) | TrackBack(0) | TVダイアリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月30日

無名の名優がまた一人逝く(山田辰夫さん死去)

 「俳優の山田辰夫さん死去」という見出しをウェブの記事で見つけて、山田辰夫って誰だっけ?知ってる役者さんかなぁととぼけた反応を見せてしまった。写真を見て「あぁ、死んじゃったんだ」とビックリした。まだまだ若いはずだ。53歳で亡くなられたのか。

 僕は確かにこの俳優を知っている。「狂い咲きサンダーロード」で狂気にも似た雄叫びをあげてスクリーンの中を暴れ続けた主役の若者が彼だった。もう彼が「狂い咲きサンダーロード」の記憶そのものであって、それ以外のものではなくなってしまうくらい、強烈な印象を与えてくれた。それなのに、僕は当時も今もあの若者の名前を知らなかった。今や年輪を重ねて熱い狂気は押し隠してしまったが、相変わらず存在自体に「狂い咲きサンダーロード」の陰影を焼き付けた名脇役として、いつでも彼はスクリーンやテレビ画面に登場した。おじさんと呼ばれる年齢になっても、彼はやはり永遠の「怒れる青年」だった。そして、僕はこの名優の名前を知る事はなかった。

 亡くなった今となって、初めて僕は彼の名前を知った。俳優・山田辰夫。もう忘れる事はないだろう。石井聰亙という希有の監督を世に送り出したのは、監督自身の狂気だっただろうし、それに応えた若き無名の役者・山田辰夫の狂気だったはずだ。

理由(2004)
クロエ Chloe(2001)
BeRLiN(1995)
「さよなら」の女たち(1987)
沙耶のいる透視図(1986)
狂い咲きサンダーロード(1980)


ざっとみて、これらの映画で山田さんの演技を見かけているはずだ。近くて大林宣彦監督の「理由」では確かに記憶がある。それ以外は脇役の運命だろうか、どの役だったかを思い出せない。残念だ。おくやみの記事にあるように「狂い咲きサンダーロード」は山田さんの出世作であり、おそらく唯一と言っていい主演作であった。この夏に追悼作品としてどこかで放映してくれないだろうか。

ご冥福をお祈りします。
posted by アスラン at 19:38| 東京 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 記憶の映画を探して | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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